10月末に雨季が終わり、それと共に寒波が押し寄せたバンコクだったが、それ以降は、暑い日が続いた。

しかし、ここ最近は、朝夕は再び涼しい。

週末は布団を抱えて寝た。。。

こんな季節は、寒いだけではなく、実は切ない季節でもある。

日系企業の多くは、給料は25日に支給される。タイローカル企業は月末日。
今月は、同日にボーナスも加算されて支給される。

日系企業で有れば、月給の2カ月程度。
しかし、数年前に景気の良い車産業の一部では7カ月といった企業もあった。

今年はどうなのだろうか。

そしてタイ人側からすると、この季節の意味するところは、身の振り方を考える日であるとも言えるのだ。

この一年間、特別な事が無い限り、一生懸命勤務してきた報酬としてボーナスを受け取り、さて来年も継続して同じ会社で勤務するかの判断の季節でもあるのだ。

良く言えばステップアップを考えたり、暫くは田舎に引っ込む事を考えたり。

チャッカリした者は、各社の支給ボーナスの月数を調べて来年の転職先を考える。

先日にタイ人の知り合いから電話が有った。
彼は俺の旧職時代に新人として入社した若者だ。

決して裕福な家庭では無いが、父親は日系の建設会社の技術職。母親は翻訳業を営む中流家庭で育った。

タイでは優秀な国立大学に入学し、オーストラリアに数年間留学した経験を持つ。
留学先では学費を稼ぐために、日本食屋で皿洗いをしたと聞いた。

彼もステップアップを繰り返して、念願のホンダシビックを購入した。

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この車は、タイの若者の中では、ステイタスとなる憧れ。

そんな彼が、電話口で。。。

『しゅんさん。私は今年で今の会社を退職する事にしました。学業で覚えたマーケティングの職を探します!』

と言うのだ。
確かに俺の旧職でもあり彼の現職でもある会社では営業職に就いているので、彼が考えるドンピシャの職では無いかも知れない。

しかも、彼の行動は、会社で決められた、そうして彼の上司が指示する事で決定され、彼の判断で動く事は少ないシステムになっている。

俺は彼の判断に、
『お前も若いとは言え、もうじき30歳にもなるから良い判断かもな』
と話した。

彼の将来を見据えれば、彼の本来希望とする職種を探すのも良いと感じたからだ。
今の会社に居ても小さい組織なので、彼の希望を叶える事は少ないかも知れない。

その後、シンガポール駐在ではあるが旧職の日本人駐在員と飲む機会が有った。
タイ出張は多く、彼も退職するタイ人の事は、少しは知っている。

会社としては非常に惜しい人材だぁ!

そんな彼の話を日本人に話した。。。

留学を経験したタイ人の若者は、本当に優秀な人が多い。
やはり、若い時に経験した事が、役にたっている。

そして、つい先日に再び電話が有った。
俺は、
『おい!新しい就職先は見つかったか?マーケティングで内勤なんて、そんな求人は中々無いぞ!』
って言った。

すると彼は、
『所長から来年からは給料を5千バーツ上げるからと言われたので仕事続けます!車の月賦もこれで楽になるので!』

との事だぁ!

あぁ~俺、日本人に余計な事言ってしまったかぁ?

それとも、優秀でも根っこはタイ人なのかぁ?

いやぁ~喜んで良いやら、悲しんで良いやら。。。

んっ~~。

悲しいっ!

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