俺が今のタイローカル企業へ入社してから一年足らず。

業界ではトップに居座るが、驚く事に日本企業との取引は少ない。

品質では日系にも負けないし、価格では負ける筈が無い。
ただ、それでは生き残る事が出来ないといった理由から俺がタマタマ勤める事になった。

ここまで、何軒かの取引も始まり、少しずつでは有るが、日本企業と取引に至るまでは耐えなければならない壁が有る事は判って来たと思う。

何処の馬の骨か判らない企業と日本企業は取引しない。

どんなに”安いよ””品質は良いよ”と言ったって飛びついて来ない。

しかし、それを少しずつ乗り越えてきた。

そんな時に、日系の大商社様から世界の誰もが知っている日系メーカーからの案件が転がって来た。
大商社様は、我々の会社の内部調査を既に終えてやって来たのだぁ。

工場を案内し、信用は得た。

見積書も提出し、大商社様も案件を勝ち取ってくれた!

社長は大喜び。

しかし、相手は大企業でグローバル企業だぁ。

会社は、その時点で喜んではいけない事を知らなかった。

そこから、メーカーから送られて来たのは10ページを超える企業自己採点シート。
細かい文字で、英語。

工場の技術畑を歩んできた寡黙な部長連中には酷な仕事だ。

しかも、それだけではなく、内部管理資料の提出も山のようにある。

普段から生産で工場は忙しいのに、それを一週間で仕上げろと。。。

俺は、ナダメすかして持ち上げてナデナデしたが完了出来なかった。

大商社様に頭を下げて、期日を少し伸ばしてもらうようメーカーと掛けあってもらう事とした。

工場側からすると、何故今それが必要なのか理解できない。

そうだ。
今までもメーカーは工場監査に来た事があっても、これ程までも細かな事前調査は無かった。
一つ間違えば人の命に関わるような商品では無い。

大げさに言えば、多少NGでも使える物だ。

だから同じ日系メーカーでも、今までは半日程度の監査で終わっていた。

実は、今その真っ最中。

ノホホーンとしていてもローカル企業がローカル企業へ売って行けた時代は、タイも終わりになったんだろうなと感じる。

タイ人から”何でそこまでしてしらべるのか?”と聞かれる。
そうだ。実際に工場へ来て、自分の目で調べるのが速いと言いたいのは俺も理解する。

しかし、これはタイローカル企業が、日系グローバル企業へ受験しているんだと諭す。

チュラロコーン大学へ受験するのと同じだぁっ!

合格したらパッツンネーちゃん居る所へ連れて行くからよぉ!

って。。。冗談を言って笑わすが。。。

合格するかなぁ。。。

本番の監査は最低2日間必要らしい。

日本企業文化を説明しきれるかぁ~?

はぁ。。。

ため息がでるぜぇっ!

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