俺はタイ人と会話が出来るようになってから喜びも悲しみも増えた。

酒は飲まれてはいけない。丁度良く俺も飲んでいる。
酒を飲めば気分も良くなり会話も弾む。

俺が飲む酒は、相手の話を聞くスタイルに導いてくれる。
特に相手がタイ人の場合は、そういう事になる。

やはり、タイ人が考える事を知りたいのだ。
子供の頃の思い出や将来の自身の夢や希望など俺は知りたい。
そして自分が生きて来た事と重ね合わせて、哀愁に浸る時もある。

ある日、タイ人から教えてもらった店に日本人の友人と行った。
そこは、多くの日本人が『あ~ぁ。夜の商売の女性が多く住む通りね。』と言われる地域だ。
内装は品疎。場末の雰囲気に溢れてる。そんな店だ。

その通りまでくれば、流石に日本人駐在員が足を伸ばす場所では無いが、ポツポツとネオンが光る。

その店は、カラオケと言われるスタイルではあるが、お客は滅多に歌わない。
店に入る前にホステスを選び、酒を飲み会話を楽しむ。
そこは、もう開店して十年を超えるようだが、過去に日本人は数組しか来ていない。
最初に行った時にチーママは、そう言って我々を迎い入れてくれた。

ホステスは、当時に流行りだしたコヨーテの身嗜みで飾っている。
チョット太った体つきだと、お客は選んでくれない厳しい競争社会だ。

酒のメニューは大瓶のビールと数種類のボトルウィスキー。
最も高価でも千バーツはしない。
高級店とは異なり、ボトルキープなどといったシステムは無い。
飲み切りか、持ち帰りだ。。。ボトルだぞぉ!女じゃない。

俺はAちゃん友人はBちゃんを選んだ。
驚く事に見栄えは素晴らしい。
あえてここで言っとくが、タニヤにタイの美人が集まっていると思っちゃぁ困るよ。
それは、大きな間違いだぁ。

4人で飲み始めた俺達の会話は飲む量と共に弾んだ。
その内Bチャンが『お腹空いたぁ~』と言いだした。
そう、隣のタイ飯屋のメニューが有るのだ。

実は、我々はこの時点で2回ほど過去に来ていた。
最初の来店時には、料金システムも聞き、全て把握をしていた。
その時には2時間程居て、二人で勘定が2000B足らずだった。
そして2回目の訪問時には、2500B余りと微妙に高くなっていたが、余り気にしてはいなかった。

さて、Bちゃんの声にAちゃんも同調し、ゴロニャン攻撃に我々の防御壁も崩壊してしまった。
崩壊したと感じるとタイ人は更に攻撃の手を緩めない。
生かさず殺さず程度に抑えてくれたら、まだお客として来る可能性があるのに。。。
もう客そっちのけで、メニューに噛り付いている。
そうか、そういえば前回も何か注文された記憶が蘇った。

暫くして、料理が運ばれて来た。
テーブルにいっぱいになった料理にご満悦なご両名は、パクパクと食べ始めた。
今回は摘みでは無い。スープ付きの食事だ。
時間は21時半。

『夕ご飯は食べたんだろう?』
『これが夕飯 カー』
『お前もか?』
『カー』

何で客がお前らのの面倒をみなきゃいけないんだぁ?

一気にシラケタ。。。気分が悪い!
『お勘定!チェックビ~ン!』

何?3200B?

ん??また値段が微妙に上がりやがったなぁ?許せねぇ!

『また来てねぇ カー』

来るもん。。。カー!

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