数週間前に、我社に来た、日本政策投資銀行の社員。。。
その時の打ち合わせで決めた工場見学の日が迫って来た。
そんな或る日。。。
社長が俺を呼んでいると言う。
行ってみると。。。
”しゅんさんねぇ~日本人は昼飯に何を食べる?”
と!言うではないか。
工場はバンコクから約150Kmも離れたカビンブリという田舎街。
しかし、近くの304工業団地周辺には近年に日本食屋も多いのだ。
事前に送られて来た予定表では、10時からミーティング。
その後、食事を挟んで工場見学となっていた。
我々の工場は304工業団地から車で20分ほど。
しかも、日本人は10名でやって来る。
自社の社員を含めると15人以上の面子となれば、移動も大変で、弁当を予約すると言うのだ。
日本食に疎い社長。。。
色々話しあっていると、隣で座っていた台湾人の購買担当者のE氏がメモを俺に渡して来た。
見ると。。。
”鰻”の一文字。
流石台湾人!
昼飯は、それに決まった。
カビンブリでも鰻が食べられるとは、驚いた。
社長もニコニコ。
そして当日。。。
ミニバスで我社の事務所にやって来たS社の面々。
日本から出張で7名が乗っていた。
道案内で、俺は助手席に乗った。
数年振りの、タイ人が運転する車で遠出。
まぁ~飛ばす!!
田舎道に入ると、アクセルの踏み方が違う。
予定より早く到着。
お茶が配られたのだが、銀行側3名、S社7名、我社側6名のそれぞれが、名刺交換。
それで、30分位掛っただろうか!
何とも凄いミーティングがスタート。
最初は、銀行側と、S社の海外戦略部門の面子からの会社の実績の”数字”に関する質問で1時間位続いただろうか。。。
質問は日本語。
日本語を、銀行側が英語に訳す。
我社側で英語をタイ語に訳して会議は進んだ。
恐らく銀行側は、既に調査済みであるだろうから、確認作業と思われた。
その後に、S社の技術陣からの質問に入り、それも1時間程度。
技術的単語は、銀行側の通訳には不可能な為、S社の通訳が英語に訳す。
俺にはチンプンカンプン!
ただ!
一つだけ判った事があった。
S社は日本では誰もが知る大会社である。
当然の一部上場企業。
我社と同業者ではあるが、進化の度合いが比較にならない程である。
そのS社は、海外進出が殆どされていないのだ。
従って、今回の案件が初めの一歩。
だから??
間に入ったのが日本政策投資銀行なのだろう。
勝手に納得。
食事も終わり、工場見学。
ここでS社の技術陣の質問が連発。
しかし、面白いもので、日本人とタイ人が、何とか話が出来ているのだ。
同じ事をしている技術人同士である。
細かい話をする程に、判り合っている様子なのだ。
その姿を観ながら大喜びは社長。
大きな進化を遂げた日本企業が、どう関わって来るのかに期待。
ところで。。。
昼飯に鰻丼を食べて頂いた。
その際の雑談で、海外進出に疎い社内事情を話してくれた。
今時、珍しい大企業。
確かに、本社が地方都市であるし、社員も地方人である事もあるのだろう。
しかし!
俺が驚いたのは!
タイに来て、バンコクから150Kmも離れたド田舎のローカル企業の工場のミーティングルームで!
鰻丼が食べられたと驚いた人が1人も存在しなかった。
米も日本と同じであると感動した人も存在しなかったのだ。
俺が昔であれば、この価値観に驚愕していただろう。
まさに海外事情に精通していない???
或る意味。。。
良い時代の進出計画なのかも知れないなぁ~
そう感じたのでした。
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その時の打ち合わせで決めた工場見学の日が迫って来た。
そんな或る日。。。
社長が俺を呼んでいると言う。
行ってみると。。。
”しゅんさんねぇ~日本人は昼飯に何を食べる?”
と!言うではないか。
工場はバンコクから約150Kmも離れたカビンブリという田舎街。
しかし、近くの304工業団地周辺には近年に日本食屋も多いのだ。
事前に送られて来た予定表では、10時からミーティング。
その後、食事を挟んで工場見学となっていた。
我々の工場は304工業団地から車で20分ほど。
しかも、日本人は10名でやって来る。
自社の社員を含めると15人以上の面子となれば、移動も大変で、弁当を予約すると言うのだ。
日本食に疎い社長。。。
色々話しあっていると、隣で座っていた台湾人の購買担当者のE氏がメモを俺に渡して来た。
見ると。。。
”鰻”の一文字。
流石台湾人!
昼飯は、それに決まった。
カビンブリでも鰻が食べられるとは、驚いた。
社長もニコニコ。
そして当日。。。
ミニバスで我社の事務所にやって来たS社の面々。
日本から出張で7名が乗っていた。
道案内で、俺は助手席に乗った。
数年振りの、タイ人が運転する車で遠出。
まぁ~飛ばす!!
田舎道に入ると、アクセルの踏み方が違う。
予定より早く到着。
お茶が配られたのだが、銀行側3名、S社7名、我社側6名のそれぞれが、名刺交換。
それで、30分位掛っただろうか!
何とも凄いミーティングがスタート。
最初は、銀行側と、S社の海外戦略部門の面子からの会社の実績の”数字”に関する質問で1時間位続いただろうか。。。
質問は日本語。
日本語を、銀行側が英語に訳す。
我社側で英語をタイ語に訳して会議は進んだ。
恐らく銀行側は、既に調査済みであるだろうから、確認作業と思われた。
その後に、S社の技術陣からの質問に入り、それも1時間程度。
技術的単語は、銀行側の通訳には不可能な為、S社の通訳が英語に訳す。
俺にはチンプンカンプン!
ただ!
一つだけ判った事があった。
S社は日本では誰もが知る大会社である。
当然の一部上場企業。
我社と同業者ではあるが、進化の度合いが比較にならない程である。
そのS社は、海外進出が殆どされていないのだ。
従って、今回の案件が初めの一歩。
だから??
間に入ったのが日本政策投資銀行なのだろう。
勝手に納得。
食事も終わり、工場見学。
ここでS社の技術陣の質問が連発。
しかし、面白いもので、日本人とタイ人が、何とか話が出来ているのだ。
同じ事をしている技術人同士である。
細かい話をする程に、判り合っている様子なのだ。
その姿を観ながら大喜びは社長。
大きな進化を遂げた日本企業が、どう関わって来るのかに期待。
ところで。。。
昼飯に鰻丼を食べて頂いた。
その際の雑談で、海外進出に疎い社内事情を話してくれた。
今時、珍しい大企業。
確かに、本社が地方都市であるし、社員も地方人である事もあるのだろう。
しかし!
俺が驚いたのは!
タイに来て、バンコクから150Kmも離れたド田舎のローカル企業の工場のミーティングルームで!
鰻丼が食べられたと驚いた人が1人も存在しなかった。
米も日本と同じであると感動した人も存在しなかったのだ。
俺が昔であれば、この価値観に驚愕していただろう。
まさに海外事情に精通していない???
或る意味。。。
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コメント
コメント一覧 (12)
バンコクのショッピングセンターで、あるいは、レストランで、日本語が通じないといって文句を言う日本人。
心配になります。
コメント有難うございます。
あまりの感覚の違いでした。
私は、常に無いのが当たり前といった感覚でタイで過ごして来ましたので、欲しかったものに出くわすと感動したものですが、有るのが当たり前感覚で異国を訪問するとは、時代の流れなのでしょうか??
初海外でこころに余裕がなかったのか、
仕事のことで頭がいっぱいだったのか、
普段食べてる一流店の日本産うなぎと比較して旨くないと感じたのか、
せっかくのタイなのに日本食かよと思ったのか、
気になるところですね。
コメント有難うございます。
実は、デザートでカオニィオマモアンも社長は用意しました。
食べ方も教えられ、日本人は喜んでくれました。
鰻丼は私も食べましたが、決して美味しいとは言えず、それで感動が無かったのかもしれません。
私は、久しぶりだったので多少不味くても感動しました。
何せカビンブリの田舎ですから。
今日のテーマとは違うことをいうようで恐縮です。
弊社も規模は転地雲泥の差ですが、件の企業賛同用、初の海外新進出であります。
日々、悪戦苦闘の連続ですが、きっと、この先にトンネルを
抜け出た瞬間の「パーッと眺望が開けるようなとき」が来るに違いない、
それまでは決して諦めず、嘆かず、歯を食いしばって前へ進もうと自分に
言い聞かせるこの頃です。
貴社は、タイローカルで企業であり、しかも既に隆々とされているので
的外れな言い方かもしれませんが、今日の記事を拝見すると、
きっとここからさらに、ぐーんと発展されるのだろうな、ということを感じた次第です。
どこに、トンネルを突破する道があるか、手探りは続きます が、
黙々とやるべきことをやり続けようと思いました。
良い記事をありがとうございました!
コメント有難うございます。
実は、弊社はブランドを持っていないのです。
店頭へ並べる商品もカタログも無い会社です。
工場や資材卸へ納入するだけの会社です。
そこに、ブランドを持つ日本の会社が来た訳です。
海外は不得意。
合わない訳はないと私も思うのです。
いつかはチャンス到来すると思います。
”犬は歩くから棒に当たるのだ”と私は思っています。
すばらしい返事を頂き、重ねて御礼申しあげます。
「歩きもせず、棒にも当らない犬」には絶対ならないぞ、と決意しました。
「人間は、自らの行動によってのみ、その尊厳を証明しうる」という
言葉を思い出しました。
ありがとうございました。
コメント有難うございます。
当った棒が良い棒であると限る事では無いと思いますが、歩かなければ何も始まりません。
鐘は叩かなければ鳴りません。冒険しなければ発見はありません。
買わなければ宝くじには当たりません(笑)
そういう時代になったってことでしょうね。
ところで味はどうでした?
コメントを有難うございます。
チョット私とはかけ離れた所に居る人のようでした。
鰻の味は、タイの田舎で食べるには最高でした。
失礼ながら、最後のほうを見て、甘い大企業だなぁ、と思いましたよ。
しゅんさん、さすが目の付け所が良いですね。ずーと日本に居る人たちは、何もかも日本と大差ない、と思ってしまう。というか、疑問もわかない。
以前母が訪タイしたとき、「水も売ってる!」とレストランで驚いていました。工場で飲料水代が掛かることは、想定内なんでしょうけどネ。こう云うのをインフラと言うのでしょうか。人も含めて、日本では当然の事が、外国ではそうでない、と気付くかも。
でも進出してくるかも。
タイに進出するより、日本の若い人の雇用を増やして欲しいけど。
甘い夢を見ているのか、中国に懲りたのか。バスに乗り遅れまいとの焦りか。
(もう、帰りのバスの時間ですよ。)
田舎の親父たちが都会人の口先に騙されているのか。
個人と同じで、海外に投資したら、そこから資産を持ち帰ることは永久にできない、タイでは(外国人はそこに土着できないから)いずれは他人に盗られる、と考えないのですね。「海外進出=企業発展」だと思っているのでしょうが、個人でブラジルに渡った人たちは、その後辛酸をなめ、満州に行った人達も命も含め全てを失ったのに、自分達は上手くいくと思うのでしょうね。
これから激動のタイランド、とは思わないのですね。
そうでない事を希望するけど。いつまでも物価・賃金が安いわけではないし、日本のノウハウを持っていかれるだろうし。しゅんさんの会社が持ってくかもしれないですね。(これ、名案?!)
私的には 「間に入ったのが日本政策投資銀行」 に引っかかります。
彼らは、彼らのビジネスをやっているだけでしょうね。
こういう輩が嫌いだし、皆詐欺師に思えてしまうからです。
上場した一流企業でしょうが田舎の素朴な技術者たち、だまされていないか? と、余計なお世話。亜ぁー余計なお世話ですね、私には関係ないし。
しかし、大企業だからといって、賢いわけではないし、ソニーだって海外にたくさん色々もってたけど、どうなったんだ、しっかりしろよ、なんて思ってしまう。
年寄りの独り言、、、でした。
舞い上がらず、冷静に観察してプログでの経過御報告を御願い申し上げます、ナンチャッテ。注目してます。
コメントを有難うございます。
飛行機で6時間も掛けてタイへ来たのに、隣町に来たようでした。
純粋に海外を知らないんだと思います。
国民性も知らないし、お国事情も知らない。
だから疑問もわかない。
これから苦労するでしょうね。
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